有田川町久野原地区の御田は、久野原・岩倉神社で稲作の
生産過程を模倣的に演じることによって、その年の豊作を
祈願する行事で、その歴史は室町時代に遡ると考えられ、
和歌山県の無形民俗文化財に指定されています。
全国に伝承されている御田行事のほとんどが田植えの所作までで
終わるといわれていますが、久野原の御田は田起こしから収穫までの
全生産工程、さらに籾摺り、籾供えまでを含んでおり
大変、貴重なものと評価されています。
全国的に過疎化による伝統芸能の保存や継承が困難な時代の中、
保存会を中心とした地元・久野原地区住民のみなさんによる
並々ならぬ努力によって、ここ数年は行事の一部のみ実施されてきましたが、本年は2019年以来、6年ぶりに全ての演目が奉納されます。
この伝統行事、是非、ご覧になってみてはいかがでしょうか!
奉納日時:2025年2月11日(火・祝)
お渡り 12:30~
御 田 13:00~14:30頃
餅まき 15:00頃
奉納場所:有田川町久野原・岩倉神社(久野原小学校北隣)